みんなの日記帳

緊迫の72時間  No.343
あれは三日前の出来事であった。
仕事から家に帰り、ベランダの鉢植えに水をやる。その後、入浴。まだ、風呂から出ると汗も乾ききらない状態で、グラスに梅干しと焼酎を入れる。ポットを手元に近づけ、グラスにお湯をつぐ。毎日の同じ風景だ。「医者に止められていなければ、最初はやはり、ビールが良いのにな」などと考えている。ふと気づくとお湯が、グラスからこぼれている。「あーあ、またやってしまった。カーペットにシミをつけて、また家人にがみがみと文句を言われるが仕方がない」と軽く思っていた。
そのときになって初めて驚いた。お湯のこぼれている先は、当然カーペット。しかし、そのカーペットの上に何か置いてある。プレクストークポケットだ。それも買って一年もたたないリンクのほうだ。あまりのことにお湯がぼたぼたかかっているプレクストークリンクポケットをしばし呆然と眺めていた。とりあえずグラスを置き、タオルを持ってくるなどの余裕もなく、そばにあったパジャマで、一所懸命にプレクストークの水分を拭き取った。ティッシュでも拭いた。その後、考えたことは、完全に電源オフにすることだ。完全に電源オフの状態にするには、一度電源を入れなくてはならない。電源を入れた。そして、完全に電源オフ。次にスロットからSDカードを抜いた。かなり濡れていた。そのカードをティッシュで拭き、リンクのつかないプレクストークに入れてみると正常なカードとして認識してくれない。「こりぁ、本体もだめかな」と思った。「んっ、何か大事なことを忘れているぞ。うーん、そうだ、バッテリーだ」あまりにあわてていて、バッテリーを抜くことを失念してしまっていた。一度電源を入れ、完全に電源オフにするなどという冒険をしないで、最初からバッテリーを抜けばよかったのだ。焦っているといつもはできることもうまくできなくなる。バッテリーを外すのに往生しているころ、家人が風呂から上がり、怒りながらも外してくれた。バッテリーケースの周りは濡れているが、電源部は濡れてはいないとのことであった。


その後にできることはもうない。ひたすら放っておき、乾かすことだ。48時間ではどうかと家人に相談すると72時間だと答える。しけった梅雨の空気よりましかと常に湿度40パーセントにセットしてあるカメラの防湿庫に入れた。
それにつけても我が家の電子機器は、焼酎のお湯割りが好きなようだ。WindowsMEの時だが、パソコンに焼酎を飲ませ、一台おしゃかにしている。20万円近くの出費であった。プレクストークもまだ保証期間とはいえ、水没では保証外である。お金はどうする。ボーナスは、すでに借金返済と新しい(発売自体はもう7年も前だが)ヘッドホンになってしまっている。
鬱々とした時間は、ゆっくりとしか流れない。「せめて、かけたのが、焼酎のお湯割りではなく、ただの水であれば…」「たとえ焼酎であっても、酸を含んだ梅干しが入っていなかったなら…」「なんと自分は学習しない人間なんだ。くずだ」「神様頼みます。困ったときだけの神頼みでは駄目か」
頼みの綱は、一度認識しなかったSDカードが乾ききり、リンクのつかないプレクストークポケットで、正常に認識されたことだけだ。
そして先ほど、じりじりとしか進まなかった時間も72時間経過。プレクストークリンクポケットを防湿庫からだし、バッテリーを入れ、本当に祈るような気持ちで電源を入れました。完全に電源オフの状態からの立ち上がりは常でも遅い。今回はそれより長い。しかし、彼はよく頑張った。力強く立ち上がってくれた。ネットにもつながり、ダウンロードもでき、そのほかの動作も今のところ正常のようです。おかげさまで、PTP1/LINKは、復活いたしました。ありがとうございます。
「こりゃおいしい。これで一本日記のネタができたぞ」などとはとても思えなかった72時間でした。「今後とも、焼酎を飲むのは自分だけで、けっして電子機器には飲ませないぞ」とあらためて誓うのではありました。皆様もお気をつけてくださいませ。
これから祝い酒です(笑)


2015/07/04

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